安いドッグフードは粗悪品の可能性がある

ドッグフードの値段が安すぎると、品質が気になりますよね。
そう感じた飼い主さんは、ぜひ購入する前に、ドッグフードの原材料と栄養バランスを確認してみてください。
その品質は、本当に愛犬が健康で長生きできるものなのでしょうか。

1.どうして安く作ることができるの?

ホームセンターなどの量販店では、大袋のドッグフードが大量に山積みされています。
値段は、10kgあたり1000円などの格安品も珍しくはありません。
手作りドッグフード専門店や、インターネットで推奨されている無添加ドッグフードなどに比べれば、かなり経済的ですし、買いだめもできて便利ですよね。
それに、愛犬が美味しそうに食べていれば、何も問題はなさそうに見えるかもしれません。
それでも、あまりに値段が安いドッグフードには注意が必要です。
安さの理由には、やはり品質が関係しています。
手作りドッグフードや無添加ドッグフードは、値段は高いですが、その分原材料も品質の高いものを使用しているメーカーがほとんどです。
人間の食べるレベルと変わらない食材を使い、栄養バランスも愛犬の健康にとって理想的な仕上がりが実現されています。
一方で、格安品のドッグフードの原材料はどのような品質のものが使用されているのでしょうか。

1-1.主な原材料に穀物を使用している

ドッグフードのパッケージに記載されている、原材料表記を確認してみてください。
原材料は、含有量の高いものから順に記載されています。
品質のよいドッグフードは、主な原材料に肉や魚を使用しています。
その点、安いドッグフードは、小麦やトウモロコシ、グルテンミールなど、穀物の記載から始まっているものがほとんどです。
原材料の大半を穀物で補うことにより、量のカサ増しも可能になり、安く大量生産することができるのです。

1-2.品質の悪い原材料が加工されている

安い値段のドッグフードは、穀物以外の原材料として、〇〇ミールや肉骨粉といった副産物の表記とともに、酸化防止剤や香料などの添加物がズラリと並んでいませんか?このような原材料表記のあるドッグフードは、どんなに安くても、愛犬の健康にとってはオススメすることはできません。
副産物とは、人間用の食肉加工の段階で不要となった家畜の内臓や骨を原材料に、ペットフードや家畜の飼料として加工されたものです。
犬は雑食に近い肉食動物ですし、動物の内臓や骨にも栄養は含まれていますので、副産物を食べても問題はありません。
つまり、副産物だからといって、一概に粗悪品であるというわけではありません。
しかしながら、メーカーによって、副産物の原材料は様々です。
なかには、人間の食肉としての基準を満たすことができなかった廃棄肉も、副産物の原材料として使用されている場合もあります。
食肉として使用できない肉とは、病気や感染症で死んだ動物の肉や、瀕死の状態の動物を薬物で安楽死させた肉などです。
動物の病気や感染症の種類も様々ですので、体内にがん組織や寄生虫を有していた場合も考えられます。
犬は、嗅覚が鋭く警戒心の強い動物です。
そのような品質の悪い原材料で作られた副産物は、さすがに食べようとしないのではないでしょうか?ところが、そのような品質のドッグフードでも、犬が美味しそうに食べてしまう工夫がされています。
美味しそうに食べているのなら、やはり安いドッグフードでも大丈夫だと安心してしまう飼い主さんもいるかもしれません。
もしくは、犬だから品質の良し悪しも分からず食べているのだろうと思われるかもしれません。
しかし、それは人間も同じです。
人間が、安いカップ麺や添加物だらけのお菓子でも、美味しいと感じて食べてしまうことと同じように、犬も添加物が配合されたドッグフードを美味しいと感じて食べてしまいます。
もともと廃棄処分レベルの原材料を、動物が食べても問題ない程度に品質を保つために、大量の薬品で殺菌し、合成酸化防止剤で腐敗を防ぎ、香料や膨張剤などで味や風味をごまかしています。
メーカーは、廃棄処分レベルの肉は格安で引き取ることができるので、それらの原材料を使用して格安のドッグフードを大量に生産することができます。
ただし、いくら安く生産しても、犬が食べてくれないことには意味がないので、犬の嗜好を刺激するような香りや濃い味付けにしているのです。
これらの添加物については、国内では、ペットフードの安全性を守るための法律もあり、あくまでも動物が食べても問題はないという認識のもとで使用されています。
しかしながら、このような品質のドッグフードを、愛犬に食べさせ続けることは、健康を害するリスクが高まり、様々な体調不良を起こす原因にもつながります。

2.どうして健康によくないの?

このように、値段が安いドッグフードには、穀物や品質の悪い副産物、そして大量の添加物が使用されていることがほとんどです。
それでは、値段が安いドッグフードを愛犬に与え続けた場合、愛犬の健康に生じるリスクとは、いったいどのようなものが考えられるのでしょうか。

2-1.アレルギー

値段が安いドッグフードは、主原料に穀物が多く含まれていることがほとんどです。
そして、この穀物が原因で愛犬の体にアレルギーが生じる可能性が高まります。
特に小麦は、アレルギー性皮膚炎や、下痢・嘔吐といった体調不良を引き起こしやすい食材です。
仮に、今は穀物中心のドッグフードを食べても問題がない状態だとしても、愛犬の体質によっては、いつかアレルゲンの許容範囲を超えてアレルギーを発症してしまう可能性もあります。
また、副産物の原材料は、「肉類」「ミートミール」のように曖昧な表記も多く、何の肉が使用されているのか分からない場合があります。
具体的な原材料が分からないドッグフードでは、知らないうちに愛犬がアレルゲンを摂取してしまうリスクも高まります。
愛犬の健康を守るために、原材料とその品質が明確で、安心して続けることのできるドッグフードを選んであげたいですね。

2-2.消化不良

犬の体内には、穀物に含まれる炭水化物を分解する酵素がほとんどありません。
そのため、穀物の摂りすぎは、犬の消化器官に負担を与え、下痢や便秘の原因になります。

2-3.肥満

炭水化物は、体内で糖分に分解され、エネルギーとして消費されなければ脂肪として蓄積されます。
穀物が中心のドッグフードは、安いからといって与え過ぎてしまうと、炭水化物の摂取量が多過ぎて肥満につながる場合があります。

2-4.栄養バランスの偏り

犬にとって、最も必要な栄養素は、肉や魚などの動物性タンパク質です。
動物性タンパク質は、犬の丈夫な筋肉や骨、美しい毛並みを作り、そして免疫力を維持するために必要な成分です。
つまり、犬の健康な体は動物性タンパク質を中心に作られています。
ところが、値段の安い穀物中心のドッグフードは、動物性タンパク質の代わりに、植物性タンパク質と炭水化物で栄養のほとんどを補っています。
犬にとって、炭水化物も必要な栄養素のひとつではありますが、大切なことは健康的な栄養バランスです。
穀物が中心の食事は、犬にとって理想的な栄養バランスではなく、アレルギーや消化不良などの体調不良の原因につながります。
また、副産物の表記に、「牛肉エキス」や「チキンミール」など肉を連想させる原材料があったとしても、それは純粋な動物性タンパク質ではありません。
もともとは、牛肉や鶏肉の一部であったのかもしれませんが、副産物としてあらゆる添加物とともに加工されています。
良質なタンパク質を摂取するためには、「牛肉」「乾燥チキン」など具体的な原材料表示があるドッグフードを選ぶことが大切です。
原材料表記の内容を飼い主として把握することで、ドッグフードの値段設定の理由も見えてきます。
ドッグフードの値段は、経済的なことに越したことはありませんが、愛犬の健康を優先してあげたいものですね。

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