ドッグフードが飼い犬に合っているかの見分け方

普段与えているドッグフードが、本当に愛犬の体に合っているものなのか、とても気になりますよね。
犬の個性は様々ですから、どんなに品質のよいドッグフードを選んでいても、体質に合わない場合もあります。
体質に合わない食事を続けていると、アレルギーなど様々な体の不調を引き起こす原因になりかねません。
毎日与えるドッグフードですから、品質とともに、それぞれの体質と嗜好に合ったドッグフードを選ぶことは、愛犬の健康管理のためにとても大切なことです。
それでは、愛犬に合ったドッグフードを見分けるためには、どのようなポイントに気をつけるべきなのでしょうか。
具体的にご紹介していきます。

1.ドッグフードの食いつき

まず、愛犬の食事の仕方に注目してみましょう。
普段のドッグフードの食いつきはどうでしょうか。
ドッグフードをなかなか食べようとしない、すぐには完食せずに時間をかけて遊びながら食べるなど、食いつきがよくないことがありませんか? 品質にこだわりのあるドッグフードとご褒美のおやつ以外、人間の食べ物などは与えていないのに、食いつきがよくない場合は、愛犬の嗜好に合っていないことが考えられます。
例えば、チキンがメインのドッグフードを与えている場合は、牛や豚、魚や羊など、別の素材をメインとするドッグフードに切り替えてみることで、食いつきが改善されることがあります。
愛犬のために選んだドッグフードだったのに、ただの好き嫌いだったなんて、飼い主としては少し切ない気持ちかもしれません。
でも、ここはやはり愛犬のために、そしてせっかく購入したドッグフードを無駄にしないためにも、まずは少量のお試しパックから与えて、愛犬の好みを探りながら、しばらく様子を見てみるとよいでしょう。

2.下痢・嘔吐

ここからは、単なる好き嫌いだけではなく、体調の変化におけるポイントをみていきます。
ドッグフードが合っていないと、消化が悪いせいで下痢や嘔吐をしてしまう場合があります。
下痢や嘔吐の原因は、腸内細菌やウイルスが異常に増えることによる感染症のほかに、脂肪や食物繊維の摂り過ぎが考えられます。
また、防腐剤や着色料などの化学添加物により、愛犬がお腹を壊してしまうこともあります。
普段の健康管理の中でも、特に便の状態は、食べ物によって大きく影響を受けやすいので、便の状態も注意して気にかけてあげましょう。

2-1.便の色

肉類を中心とした、タンパク質が豊富なドッグフードを食べていると、消化吸収がよく、茶褐色の健康な便が出ます。
一方で、犬にとって、穀物は本来必要でないため、消化にあまりよくありません。
そのため、黄色い便が出たときは、穀物や食物繊維が多いドッグフードを食べたために、消化が不十分であったということを意味します。
また、緑黄色野菜や葉緑素(クロロフィル)を多く摂りすぎると、便が緑色になる場合があります。
これは、胆汁に含まれるビリルビンという成分が、クロロフィルなどの過剰摂取により消化不良を起こし酸化したためです。
クロロフィルは、歯磨きガムなどによく含まれている成分です。
食べた後に便の色が緑になったり軟らかくなったりする場合は、与える量を減らすか、別のおやつに変えてみることをオススメします。
その他、緑色の便を含め、黒や白などの便が出るときは、腸内環境の悪化など、内臓系に何らかの異常を示すサインの可能性もあります。
不調が続く場合は、獣医師に速やかに相談しましょう。

2-2.便の臭い

穀物や脂質を摂りすぎると、消化不良を引き起こします。
うまく消化できなかった食べ物が、体内に吸収されず便に混じることで、腐ったようなツンとした臭いの便になってしまうのです。

3.涙やけ・体臭

特に被毛の長い犬種の飼い主さんで、愛犬の涙やけに悩む方も多いのではないでしょうか。
目の周りの被毛の色が変わるほどに、涙が溜まってしまって、見た目にもかわいそうですよね。
また、涙で被毛が湿り続けるために、雑菌が繁殖しやすく臭いの原因にもなります。
実は、涙やけや体臭の原因にも、ドッグフードが関係しているといわれています。
化学添加物や肉副産物が入ったドッグフードを食べ続けると、犬の体にとって有害な物質が体内に蓄積されます。
これらの有害物質や老廃物が、犬の鼻涙管を詰まらせ、涙やけの原因のひとつになっていると考えられているのです。
また、普段から清潔にしているにも関わらず、体臭の原因として考えられるのが、穀物や脂質の多い食事です。
穀物や脂質の多いドッグフードは消化しづらいため、腸内環境が悪化します。
すると、腸内に悪玉菌が増え、老廃物となって口や肛門から排出されます。
それらが、口臭の原因や、被毛に臭いが付くことによる体臭の原因となってしまうのです。

4.食物アレルギー

普段与えているドッグフードの原材料に、もしも愛犬にとってアレルギーの原因となる素材が含まれていたら、それがどんなに品質がよいドッグフードでも意味がありません。
犬の体調の変化は、皮膚や毛艶にもよく現れます。
皮膚が赤く炎症を起こしていたり、頻繁に痒がる仕草を見せたり、また毛艶が悪く感じたら、ドッグフードが合っていないのかもしれません。
愛犬の様子にこのような異常を感じたら、すぐに獣医師に相談することをオススメします。

4-1.アレルゲンの特定(タンパク質)

食べ物が原因のアレルギー性皮膚炎を例にしてみましょう。
この症状は主として、犬にとって大事な栄養素であるタンパク質に免疫が反応することによって発症します。
愛犬のために、豊富なタンパク質が中心の良質なドッグフードを選んでいたのにショックですよね。
ただ、アレルギーを起こす原因がどのタンパク質なのかを特定することができれば、その素材由来のタンパク源を除いたフードに切り替えることで、症状は改善されます。
例えば、牛肉アレルギーであると判明した場合、鶏、羊、魚など、そのほかの肉類でタンパク質を補うことができるのです。
ところが、中にはタンパク源を特定できないケースもあります。
そのような場合にも対応できるよう、タンパク質をアミノ酸レベルにまで分解した状態の、低アレルゲンドッグフードも開発されています。

4-2.アレルゲンの特定(炭水化物)

もうひとつ、炭水化物が原因で食物アレルギーになる場合もあります。
犬に多いのが小麦アレルギーです。
この場合、ドッグフードの原材料に穀物を一切含まない、グレインフリーの食事に切り替えることをオススメします。
炭水化物も、犬にとって必要な栄養素ではありますが、摂りすぎると消化不良だけでなく、アレルギー症状を引き起こす可能性もあるのです。
そのため、この場合は、小麦や米、トウモロコシなど穀物中心の食事から、タンパク質を豊富に含む肉類中心のドッグフードに切り替えると、体調改善の効果が期待できます。

5.愛犬からのサインを見逃さないためにできること

犬は、体調の変化を人間のように言葉で伝えることはできません。
そのため、症状が目に見えてはじめて、愛犬の体調不良に気づく場合が多いかもしれません。
ですが、愛犬からのサインを、飼い主としてしっかりと受け止め、体調改善のためにできることはたくさんあります。
まずは、普段から愛犬の様子をよく気にかけてあげてください。
スキンシップを取りながら、皮膚や毛並み、涙やけや体の臭いに変化はないか観察してみることも大切です。
また、毎日愛犬のお世話をしている中で、ドッグフードの品質とともに、美味しそうに食べているか、便の状態は良好か、もう一度確認してみましょう。
そして、何か一つでも異常や変化に気づいたら、なるべく早い段階で、獣医師に適切な指示を仰ぎましょう。
毎日与える食事だからこそ、愛犬の健康のためにぴったりのドッグフードを見極めてあげてくださいね。

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