ドッグフードの添加物使用料の制限

合成保存料に着色料などドッグフードに使用される添加物の危険性が指摘される中で、飼い主はなぜ危険な素材を含む製品が店頭に並ぶのかと思うことでしょう。
実はドッグフードの安全基準はとても曖昧です。
さらに、日本と海外では安全基準もそれぞれ異なります。
一体どの製品が安全なのかと迷うところです。

1.ドッグフードに使用される添加物

ドッグフードに含まれる添加物は、保存料、着色料といった総称で呼ばれる事が一般的ですが、各メーカーが使用する物質はそれぞれ異なります。
中には人間への使用が禁止されている危険な添加物もあります。

1-1.特に危険な添加物

添加物は、たとえ微量であっても愛犬が体内に取り込むことはとても危険な物ばかりです。
ここでは、具体的にどんな添加物が危険なのかを解説します。

1-1-1.エトキシキン

酸化防止剤として使用されるエトキシキンは、アレルギーや発がんの危険性が指摘されています。
ベトナム戦争時には枯葉剤として使用されました。
日本では人間用の食品の添加物として使用することは認められていませんが、ペットフードへの添加は認められています。

1-1-2.BHA

BHA(ブチルヒドロキシアニソール)はもともとガソリンの酸化防止剤として使用されていましたが、食品やペットフードにも使用されることがあります。
発がん性が指摘されており、マウスを使った実験では高い確率でガンが発症したという結果も出ています。

1-1-3.BHT

BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)はもともと石油の酸化防止剤として使用されていましたが、BHAと同様に食品やペットフードへの使用も認められています。
BHTにも発がん性や奇形などの恐れが指摘されています。

1-1-4.亜硝酸ナトリウム

亜硝酸ナトリウムは保存料や肉の赤みを出すための発色剤として使用されます。
亜硝酸ナトリウムの恐ろしい点は、肉類に含まれるアミンという物質に反応して、ニトロソアミンという発がん物質が発生することです。

1-1-5.合成着色料

着色料はドッグフードを鮮やかに色づけて、美味しそうに見えるために使われます。
赤色3号や赤色40号、赤色102号、青色2号、黄色4号などは特に安全性が疑問視されています。
ちなみに犬は色の区別がほとんどつかないため、ドッグフードへの着色は犬に向けてではなく人間の購買意欲を高めるためのものです。

1-1-6.ソルビン酸カリウム

ソルビン酸カリウムは防腐剤として使用されます。
腐敗やカビを防いでくれるため様々な人間用の食品にも使われている一方で、亜硝酸ナトリウムと反応すると発がん性物質に変化します。

1-2.なぜ危険な添加物が使われるのか

ドッグフードには危険な添加物が多数含まれています。
なぜこんなに危険な添加物を使用するのかというと、理由は偏にフードを長持ちさせるためです。
長持ちするフードの方が売る側としては長い間店頭に置くことができますし、消費者にとっても消費期限が長い方が便利です。
つまり、日持ちするフードの方が売れやすいのです。
そのため、メーカーは病気の発症リスクが指摘されている危険な添加物を使用するのです。

2.ドッグフードに含まれる添加物の使用量制限

危険性が指摘されている添加物の中には、ドッグフードでの使用量が制限されているものもあります。
しかし、犬は家族同然という言葉が浸透しているものの、法律的にはまだまだ犬への配慮が追い付いていません。
「ペットフード安全法」という法律にて、いくつかの危険な添加物については使用量の上限が決められています。
ペットフード安全法にてドッグフード製造の際に使用が制限されている添加物は以下の通りです。

  • ・エトキシキン:75μg/g以下
  • ・BHA・BHT:エトキシキンとの合計で150μg/g以下
  • ・亜硝酸ナトリウム:100μg/g以下

ペットフード安全法では全ての添加物が制限されているわけではありません。
上に挙げた4種類の他にも安全性が疑われている添加物はたくさんあります。
2018年時点では、危険な添加物の制限が徹底されているとはいえないのが現状です。

3.安全なドッグフードを選ぶには

愛犬の為に安全、安心なドッグフードを選ぶためには、有害な物質が一切添加されていない製品を見つけるに限ります。
添加物が含まれていないドッグフードはありません。
ならば、その中でどういったドッグフードは危険でどういったドッグフードは安全なのかを見極める必要があります。

  • ・天然由来の添加物が使用されているものを選ぶ
  • ・微量でも不要な物質が配合されている製品は購入しない
  • ・飼い主が理解できない成分をあえて配合するメーカーの姿勢を支持しない

最低でも以上のポイントは抑えておきましょう。
微量だから、専門用語が列記されていて安全かどうかの判断ができないからと諦めてしまうのでなく、大切な愛犬を守るためにしっかり理解しておきましょう。

4.添加物による影響は長い目で見る

ドッグフードに配合される添加物の制限がないことは正確な致死量が算出されていないという事もあります。
危険な物質であってもごく微量であれば致死量には達しないと解釈されています。
しかし、たとえ微量であっても、数年単位で食べ続けて体内に蓄積されることで犬達に様々な不調をもたらしています。
この点は飼い主として決して見逃せない問題です。
フードを購入する前に値段や利便性と大切な愛犬の健康を天秤にかけて、どちらの方が大事なのか今一度考えましょう。

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