賞味期限の長すぎないドッグフードを選ぶ

賞味期限が長すぎるドッグフードに疑問を感じたことはありませんか?ドッグフードには、栄養価を保ち、品質の酸化や腐敗を防ぐために、様々な添加物が使用されています。
つまり、賞味期限が長い理由は、添加物による効果です。
しかし、いくら動物に与えても問題のない範囲とはいえ、添加物は愛犬の体にとって本来は必要のない成分です。
飼い主にとっては、ドッグフードの賞味期限が長いほうが、買い溜めや長期保存をするために便利かもしれません。
それでも、愛犬の健康の代わりになるものはありませんよね。
品質のよいドッグフードを選ぶために、賞味期限の長さにも注目してみましょう。

1.賞味期限の目安

メーカーや、ドッグフードのタイプによって、賞味期限の設定は様々です。
ただし、どのドッグフードにも共通していえることは、パッケージに記載されている賞味期限は、あくまで未開封の状態での目安であるということです。
そのため、ドッグフードを開封した時点で、記載されている賞味期限よりも早く品質は落ちていきます。
未開封の状態で、ドッグフードの一般的な賞味期限は、以下のような目安が多く見受けられます。

  • ・ドライフード:約1年~1年半
  • ・缶詰やレトルトのウェットフード:約2年~3年
  • ・完全無添加フード(ドライタイプ):約2ヶ月~半年

また、開封後の保存期間は、おおよそ以下のような目安が一般的です。

  • ・ドライフード:約1ヶ月~3ヶ月
  • ・缶詰やレトルトのウェットフード:即日~2日以内
  • ・完全無添加フード(ドライタイプ):2週間~1ヶ月

ドッグフードのタイプやメーカーの加工方法は様々ですが、賞味期限に最も関係性がある成分は、酸化防止剤などの添加物です。
飼い主目線では、賞味期限は長いほうが便利なのかもしれませんが、愛犬の健康を考えると、体にとって余計なものは極力与えたくないですよね。
ドッグフードの中には、天然成分の添加物を含め一切使用していない、手作りレシピによる完全無添加の商品もあります。
完全無添加の商品は、栄養バランスを考えて自然食品だけを使用して作られているので、健康のためには最も安全で理想的ですよね。
しかし、その商品が必ずしも愛犬の体質に合うとは限りません。
完全無添加のドッグフード以外に、愛犬に安心して与えることのできるドッグフードとしては、天然成分由来の添加物を使用している商品を検討することをオススメします。

2.人工添加物と天然型添加物

ドッグフードには、合成酸化防止剤などの人工添加物を使用したものと、ビタミンやハーブなどの天然型添加物で品質の劣化や酸化を防いでいるものがあります。

2-1.品質を保つための添加物

まず、ドッグフードに使用されている添加物には、主に以下の3つの役割があります。

  • ・栄養成分を整える
  • ・見た目をよくする
  • ・品質を保つ

ドッグフードには、犬にとって必要な様々な栄養素が含まれています。
ドッグフードの栄養素を整えるために、ビタミンやミネラル、アミノ酸など、栄養素のバランスを添加物によって補う場合があります。
そのほかに、ドッグフードの見た目や食感を一定に保つために使用されるのが、光沢剤などの添加物です。
そして、賞味期限に関係している添加物が、ドッグフードの品質を保つために使用されている、酸化防止剤や防腐剤などの成分です。
ドッグフードが工場から消費者のもとへ流通し、開封後からしばらく保存される間、パッケージに記載された栄養価と品質を 保つ必要があります。
また、栄養総合食であるドッグフードによって、食中毒などを起こしてしまっては意味がありません。
そこで、ドッグフードの賞味期限と品質を両方保つために、酸化防止剤などの添加物が使用されているのです。
このように、添加物はドッグフードの品質と賞味期限を確保するために必要な成分ですが、いずれにせよ、愛犬の健康を考えると、できる限り控えたい成分であることは否めません。

2-2.天然型酸化防止剤を使用したドッグフードを選ぶ

ここからは、添加物の中でも、酸化防止剤についてより詳しくみていきましょう。
ドッグフードに含まれる油脂成分やビタミンは、空気に触れることで酸化し始めます。
酸化が進むと、ドッグフードは痛みやすくなり、味や風味が劣化していきます。
また、パッケージに保証された栄養バランスも崩れてしまいます。
このようなドッグフードの劣化を防止するために使用されているのが、酸化防止剤です。
そして、平成20年に交付された「ペットフード安全法」により、国内でドッグフードへの使用が認められている合成酸化防止剤が、エトキシキン、BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)の3種類です。
これらの合成酸化防止剤は、いずれの成分もアレルギーや腎臓障害など、健康への影響が懸念されるため、ペットフード安全法により使用限度量が定められています。
一方で、天然由来成分の酸化防止剤であれば、愛犬の健康にとって安心して使用することができます。
ビタミンE、トコフェロール、ミックストコフェロール、クエン酸、ローズマリー抽出物など、自然の成分から作られているのが天然型酸化防止剤です。
「人工添加物不使用」「無添加ドッグフード」と表記のあるドッグフードは、これらの天然由来成分が、品質の酸化と栄養素の劣化を防ぐために添加されています。
そして、天然由来成分の添加物であっても、未開封の状態なら賞味期限を1年以上に保つことも可能です。
ただし、合成酸化防止剤よりも効果は薄いので、開封後は一気に劣化が始まります。
そのため、およそ1ヶ月を目安に消費することを推奨しているメーカーがほとんどです。
そのため、天然型酸化防止剤を使用したドッグフードは、一度開封すると、合成品よりも劣化が早いというデメリットのように感じますが、長期保存の利便性と愛犬の健康とを比較すれば、優先すべきは明確ですよね。
また、開封後の保存方法を工夫すれば、ドッグフードの品質はある程度維持することが可能です。

3.上手なドッグフードの保存方法

合成酸化防止剤を使用したドッグフードであれば、賞味期限は長くなり、長期保存に適しています。
一方で、愛犬の健康を考えれば、人工添加物は不使用であることが望ましく、劣化が早くなるとはいえ、無添加ドッグフードを選ぶことをオススメします。
ただし、賞味期限はあくまでも未開封の場合の目安です。
人工添加物を含んでいても、無添加であっても、いずれにせよ、一度開封したドッグフードは賞味期限に関わらず劣化が進んでいきます。
そのため、適切な保存方法を実施することで、最後まで品質のよい状態のドッグフードを愛犬に与えることができるように努めましょう。

3-1.ドライフードの場合

一般的に、ドライタイプのドッグフードを保存する場合は、以下のような方法が推奨されています。

  • ・直接日の当たらない、風通しのよい冷暗所で保管する
  • ・密閉できる容器で乾燥剤とともに常温で保管する
  • ・開封後は1ヶ月を目安に消費する

いくら賞味期限が長くても、保存方法を間違うと劣化はどんどん早まります。
無添加ドッグフードは、その健康品質を無駄にしないためにも、適切な保存方法を確認し、なるべく早めに消費できるよう、購入する量にも気をつけましょう。
また、冷蔵庫でドッグフードを保存する場合は注意が必要です。
冷蔵庫と室内の気温差で、ドッグフードに結露が生じ、その水分が原因でカビが生える可能性が高まります。
しかし、特に夏場など常温での保存が心配な時期もありますよね。
そのような場合は、袋ごと冷蔵庫に入れるのではなく、1回分の食事量ごとに小分けして冷蔵保存することをオススメします。

3-2.ウェットフードの場合

ウェットフードは、缶詰やレトルトタイプで真空保存されているので、未開封時の賞味期限はドライフードより長く設定されています。
ただし、一度開封した後は、水分が多いために酸化で香りや色が変わりやすくなり、菌の繁殖も進みます。
特に無添加フードであれば、その日のうちに消費することが望ましいでしょう。
どうしても少量ずつ使いたいのであれば、小分けにしてラップや密閉できる容器に保存し、なるべく酸化と乾燥を防いだ状態で、できるだけ早めに消費しましょう。

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